2011年2月2日水曜日

三軒茶屋にて (六ヶ所再処理工場の話)

○ 原子力資料情報室澤井正子さんのお話

青森県下北半島大間町施工中「大間原子力発電所」について。

あー、あと澤井さんの話じゃないけど、

土地の接収に対抗して、大間原発の敷地にぐるりを囲まれながら暮らしてた、故熊谷あさ子さんの

「あさこはうす」って家があるんだよね。

炉心まで300メートルだってさ。

いまは娘さん小笠原厚子さんが保持してくれてるそうです。

2011年5月21日(土)~22日(日)に、そこで「大MAGROCK」っていう音楽フェスが行われる。


行きたいなー。

けどハイロウォーク中だ。

手はないものかと思いつつ。


・六ヶ所村再処理工場の現状


まず再処理の過程をザックリと。

①原発で3年ほど使用した後の、使用済み核燃料ってやつを持って来ます。

 (高レベル放射性廃棄物です。)

②そいつをぶった切ります。

 (気体状の放射性物質全部大気中に放出されます。)

硝酸とかの薬品や油で化学反応を起こし、燃え残りウランプルトニウムを取り出す。

 (高レベル放射性廃液が残る。)


で、再処理工場はまだ稼動してないんですが、なぜか?

わちゃくちゃなのです。

上記高レベル放射性廃液

これが液体状だと管理が難しいので、固めてガラス固化体にする。

それがうまくいってないのです。


ガラス固化体にするための、ガラス溶融炉っていう漏斗みたいな部分。

 その中で、白金属元素が堆積したり、低粘性流体が詰まってしまった。

②どうにかしようと、設計にはなかった棒を使ってかき混ぜようとした。

③でも廃液の温度が高すぎて、その攪拌棒が曲がってしまった。

④棒を回収しようとしたら、それを支えてた部分のレンガ溶融炉の中に落ちてしまった。

⑤とりあえず廃液の供給を止めたつもりが、廃液供給管が完全に閉まっておらず、廃液が室内に漏れ出していた。

ガラス溶融炉のある部屋はガラス固化建屋っていうんだけど、そこは室温1200℃

 廃液はすぐに蒸発

放射能漏れブザーがなったけど、蒸発していたので廃液漏れに気づかず、誤報かと思い、放置すること一週間

約148ℓ廃液が漏れ、約132ℓが蒸発。液体状のままだった約16ℓは回収できた。

廃液の中の硝酸も気化したので、建屋内の機械が錆びまくった。

※1200℃の、放射能にあふれた部屋ですから、全ての作業は機械の遠隔操作で行っています。


そんな感じで、2010年10月完成予定を、最大2年延期することにしたそうです。


もうずっと、「アクティブ試験」って状態が続いてるわけです。

なかなか本格始動できない再処理工場。

でも、持ち主の日本原燃や、再処理工場を応援する人たちは、あまり困っていないようです。

だって「再処理を進める」っていう国の方針があるうちは、試験段階でもガンガンお金が入って来るのだから。

予算とか、電気料金からね。

俺ら国民の金だね。


俺はそんな金払いたくねえよ。

なんとかしたいな。

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