○ 原子力資料情報室・澤井正子さんのお話
・青森県の下北半島は大間町に施工中の「大間原子力発電所」について。
あー、あと澤井さんの話じゃないけど、
土地の接収に対抗して、大間原発の敷地にぐるりを囲まれながら暮らしてた、故熊谷あさ子さんの
「あさこはうす」って家があるんだよね。
炉心まで300メートルだってさ。
いまは娘さんの小笠原厚子さんが保持してくれてるそうです。
2011年5月21日(土)~22日(日)に、そこで「大MAGROCK」っていう音楽フェスが行われる。
行きたいなー。
けどハイロウォーク中だ。
手はないものかと思いつつ。
・六ヶ所村の再処理工場の現状
まず再処理の過程をザックリと。
①原発で3年ほど使用した後の、使用済み核燃料ってやつを持って来ます。
(高レベル放射性廃棄物です。)
②そいつをぶった切ります。
(気体状の放射性物質が全部、大気中に放出されます。)
③硝酸とかの薬品や油で化学反応を起こし、燃え残りウランとプルトニウムを取り出す。
(高レベル放射性廃液が残る。)
で、再処理工場はまだ稼動してないんですが、なぜか?
わちゃくちゃなのです。
上記高レベル放射性廃液。
これが液体状だと管理が難しいので、固めてガラス固化体にする。
それがうまくいってないのです。
①ガラス固化体にするための、ガラス溶融炉っていう漏斗みたいな部分。
その中で、白金属元素が堆積したり、低粘性流体が詰まってしまった。
②どうにかしようと、設計にはなかった棒を使って、かき混ぜようとした。
③でも廃液の温度が高すぎて、その攪拌棒が曲がってしまった。
④棒を回収しようとしたら、それを支えてた部分のレンガが溶融炉の中に落ちてしまった。
⑤とりあえず廃液の供給を止めたつもりが、廃液供給管が完全に閉まっておらず、廃液が室内に漏れ出していた。
⑥ガラス溶融炉のある部屋はガラス固化建屋っていうんだけど、そこは室温1200℃。
廃液はすぐに蒸発。
⑦放射能漏れのブザーがなったけど、蒸発していたので廃液漏れに気づかず、誤報かと思い、放置すること一週間。
⑧約148ℓの廃液が漏れ、約132ℓが蒸発。液体状のままだった約16ℓは回収できた。
⑨廃液の中の硝酸も気化したので、建屋内の機械が錆びまくった。
※1200℃の、放射能にあふれた部屋ですから、全ての作業は機械の遠隔操作で行っています。
そんな感じで、2010年10月完成予定を、最大2年延期することにしたそうです。
もうずっと、「アクティブ試験」って状態が続いてるわけです。
なかなか本格始動できない再処理工場。
でも、持ち主の日本原燃や、再処理工場を応援する人たちは、あまり困っていないようです。
だって「再処理を進める」っていう国の方針があるうちは、試験段階でもガンガンお金が入って来るのだから。
予算とか、電気料金からね。
俺ら国民の金だね。
俺はそんな金払いたくねえよ。
なんとかしたいな。
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